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質問への返答4

2011/03/06 Sun 12:36

 もう一つの辛い要因がまさに「揺れ」そのものなんです。
 新婚旅行に三脚持っていって撮影するなんて、かなりオタッキーなマニアの血がないと出来ませんね。軽い気持ちで楽しい時間を保存しようなんて考えな訳ですよ。まさに楽しいのはその時だけなんて、新婚者はまだ知らない訳ですから。
 私たちカメラマンも三脚から下ろしたカメラで撮影すると微動だにせずなんて撮影は無理です。微妙に揺れます。でも素人ほど酷い事にはなりません。まず第一に、自由に動けるカメラでも不用意には動かず、無意味に動かず、動いちゃいけないぐらいの気持ちで仕事をします。それでも、撮影対象に従って歩く事もあれば、走る事もある。当然、じっとしている時よりも揺れる。ぐらぐら揺れる。それでも、新婚旅行で撮影された全編手持ち撮影映像のような事にはなりません。
 カメラマンの目というか頭の中というか、どこかに「自動水平追尾式水平水準器」が内蔵されています。この「自動水平追尾式水平水準器」が備わらないとカメラマンにはなれません。カメラマンによって精度が違うので一律なテクニックではありません。安物だとかなりいい加減な反応になったりもします。また、疲れてくると著しく精度が下がる製品もあるようです。
 この「自動水平追尾式水平水準器」は水平を常に維持します。
 水平線。海岸に立つと遠くに海と空の境目が見えます。あれが水平線。あの水平線は斜めになったりはしません。地球は丸いからいずれは下がる筈ですけど、人の目ではあまり関係ありません。透明のコップに入れた水も静かに置いておくと水面は水平を保ちます。コップを斜めにしても水平は水平。世の中で水平はかなり高い確立で「絶対」なんです。
 その絶対水平線から直角に伸びる架空の線を垂直と呼びます。自然界には殆どありませんが、建物の柱などは基本的に垂直です。糸に錘を付けて静かに垂らす。しばらくすると揺れが止まる。この時の糸の状態が垂直。
 で、画面を構成するにはこの絶対水平線と垂直がとても重要なんです。映画の画面でもテレビでも四角い枠で構成されています。映像を見るときはこの枠が基準となって見ています。テレビの枠と画面の海の水平線が平行ならば安定してみれます。この時テレビが斜めに置かれていると、世の中かの水平に対して、画面の水平は斜めになってしまうのですが、それは気にならない。画面の水平とは別にテレビが斜めに置かれている事が気になって直すとは思いますが。
 このテレビの枠と画面の水平を合わせると絶対水平線が成立するのです。手持ち撮影で歩いたり走ったりするとこの絶対水平線はブレます。が「自動水平追尾式水平水準器」が働くのでブレを最小限に押さえているのです。安定はしていませんが、不安定と云うほどでもない映像となります。対して新婚旅行映像は不安定の極みです。心が反映されているのでしょう。
 この不安定な安定は、撮影テクニックのひとつとして発達もしてきました。
 今や日本人は完全に映像人たちです。今年100歳の方なら、53歳の頃街頭テレビで力道山を見ていた筈です。誰でもテレビの事はよく知っている民族なんです。映像人とは何かというと、テレビの中に人が入っているとは誰も思わないって事です。初めてテレビを見た人の中には必ず手品だと思って中を見た人がいると思うんですよ。
 映像を読む。映像の持つルールを知らなければ、映像を読めません。映像を読む為にまず必要なルールはテレビの中に人は入っていないを知る事。・・・つづく
をはら筆
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